木曜日, 10月 28, 2010

ヘリコプターと飛行機のいいとこ取りなのか、悪いとこ取りなのか

次期早期警戒機のデザイン画…と言う訳ではなく、もうちょっと怪しげな航空機が米国DARPAとボーイング社で研究されている様です。基本コンセプトは、最近のよくある「ヘリコプターの利便性と、航空機の高速性の両立」にある訳ですが、かなりユニークな構造になっています。V/STOL時は丈夫の円盤から伸縮式のローターをのばしてヘリコプターの様に離着陸し、巡航時はローターを引っ込めて、主翼に装備されたダクテッドファンで飛行します。未だコンセプトレベルなので、かなり先進的なデザインにはなっています。まず主翼は細身の後退翼で、翼端が跳ね上がった形状をとっています。その代わりに垂直尾翼のない、いわゆる無尾翼式の機体なのです。エンジンは本体後部に配置され、ダクテッドファンとローターの動力を一手に引き受けます。ヘリコプターモード時には安定用のローターが必要ですが、その代わりにエンジン排気をベクタードスラスト方式で噴出すると言う手法で、機体の安定化を図ります。
素人目にも、ローターの回転部分がネックになりそうだと言うのが分かりますし、それほどの高速性が得られない様な気もします。主たるコンセプト自体は、前世紀にも各種の実験機が開発されて、ほぼ固まってはいるはずなんですが、実用には至っていませんしね。ただ、見た目は派手で、面白そうなのは事実です。
参照:Boeing Updates on DARPA's DiscRotor

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