土曜日, 10月 03, 2009

ワイヤレス送電システムの開発成功

ソニーから、ワイヤレスで電力供給を行なうシステムが発表されています。驚くべきはその効率の良さで、送受電デバイス間で80%、整流回路を含めると60%と言う高効率なものになっています。従来、ワイヤレス送電システムに採用されていたのは電波方式や電磁誘導方式でしたが、拡散による電送効率の悪さや到達距離の短さが問題になっていました。今回発表された磁界共鳴型ではその点が改善されており、単独で50cm、電送空間の間に独自開発のレピータデバイスを置く事で最大80cmの距離を保つ事ができるとしています。最近では、電磁誘導方式による極短距離のワイヤレス充電システムが販売されていたりもしますが、距離的には実質的にmmレベルか、せいぜい1〜2cm程度。しかも、低出力のバッテリ充電等に限られています。それに比べれば、50cmでもものすごく遠い距離となりますし、60Wの電力をを80%の効率で電送できると言うのは高効率以外の何者でもありません。とは言うものの、未だ基礎実験レベルのもので、今すぐにすべての家電がワイヤレス電力送受電システムを備える訳ではありません。将来の商品開発のための基礎研究ではありますが、この数字が実現できたとすればすばらしい事です。
ただし、レピータデバイスを挟んでも効率が80%から落ちないと言うのはちょっと胡散臭いです。なぜならば、レピータデバイスの伝送効率が100%である事を示しますので、これは現実にはあり得ない数字でしょう。
参照:磁界共鳴型を使った高効率な「ワイヤレス給電システム」を開発

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